軽減税率が導入されたらどうなるか、想像して楽しんでみた


欧州で見てきた消費税軽減税率の現実
とても煩雑!テイクアウトと店内食の区別

日本でも軽減税率の導入が検討されているらしいですが、こちらの記事なんかを見ると、導入した欧州は大変なことになっているみたいですね。

軽減税率が導入されると、私たちの生活はめちゃくちゃになるのでしょうか?
いいえ、きっと大丈夫!日本の企業は努力して努力して、画期的なイノベーションが起こるに違いありません!!発泡酒とか第三のビールみたいな!!

考えてみると、色々妄想が止まりません。楽しい未来が待っていますね。

※ここから先は全部私の妄想です。単に「もしこうなったら」というだけの話です。今政府で実際にどんな議論が行われているかは知りません。

もし、温かいもののと冷たいものが区別されたら

冒頭に紹介した記事によると、イギリスでは温かいものは軽減税率の対象外で、税率が上がるそうですね。日本でも導入したらどうなるか?コンビニで、
「お弁当温めますか?温めたら550円、そのままなら500円です」
となるわけです。

なかなか衝撃的ですね。温める電気代や店員の手間賃がかかるのではありません。消費税の対象となるかそうでないかが変わるだけで支払う金額が変わってくるのです。
「温めたものは贅沢品?庶民は冷や飯を食ってろ、ってことなのか!?」
と言いたくなりますね。

でも、きっと大丈夫。そもそもお弁当を温めないことが前提になれば、企業は努力して、「冷たいままでもおいしいお弁当」を開発するはずです。イノベーションですね!!これはむしろ、今までお弁当を温めずに食べていた人には朗報かもしれません。

あるいは、コンビニの入り口に、「ご自由にお使いください」と書かれた電子レンジが沢山設置されることになるかもしれません。今でもそうやってセルフサービスで食品を温められる店もありますよね。

でも、そんなことをしたら、「これは実質的には温かいものを提供しているのと同じだ」と、行政指導が入ってしまうのではないでしょうか?
心配いりません。そうなったらきっと、電子レンジが店舗の外に置かれて、「当店でお買い物された方以外もご利用できます」という体裁を取ればいいだけです。
今までと違うのは、冬の寒い日も店舗の外に並んで電子レンジを待つ必要があるだけです。たったそれだけのことで、お弁当にかかる税金が減るのだから、軽減税率は庶民の味方です!!

もし、外食産業の一部に軽減税率が適用されたら

「持ち帰ったら軽減税率、その場で食べたら通常税率」なんてのは、やっぱり、「持ち帰ります」と言ってその場で食べる人が続出で大混乱になるだけですよね。そうすると、外食産業の一部にも軽減税率を適用しようという話になるでしょう。確かに、牛丼は低所得者の味方ですが、料亭の食事は贅沢ですよね。

ただ、どこで線引きするのかは極めて難しい。どうしましょう?

一つ考えられるのは、使う食材でしょう。鶏肉料理は軽減税率。牛肉料理は標準税率、みたいな。うーん、どうなんでしょう。牛肉の生産・加工・卸売業者には受け入れがたいですよね。陳情がんばれ!政治家の先生たちを高級和牛ステーキの店にたくさん連れて行って接待するんだ!!庶民の味方、牛丼が軽減税率の対象になるよう、私たちも彼らの接待を応援しましょう。

他の線引きとして考えられるのは、客単価ですね。「一人あたり1,000円なら軽減税率、一人あたり2,000円なら標準税率」みたいな。もしそうなったら、
「ドリンクをご注文されますと、食事全体に標準税率がかかりますがよろしいでしょうか?」
とか言うことになって、客単価を上げられなくなってつぶれる飲食店が増えるでしょう。
でも、軽減税率ぎりぎりのセットメニューが増えて、どこの店に行っても同じ値段で食事できるようになって、消費者としてはわかりやすいかもしれません!

あるいは、「お酒を頼んだら標準税率頼まなかったら軽減税率」というのも考えられます。もしそうなったら、例えば30人で飲み会をするときに、幹事は
「25名で4,400円のコース予約お願いします」
「5名で4,000円のコース予約お願いします。お酒は頼まないので、軽減税率でお願いします」
と、2回に分けて予約の電話をすることになります。できる幹事は当然こうするよね、という、未来の日本では当たり前の光景になるかも?
もしかしたら、ぐるなびに、
「当店ではお酒を頼まれない方だけ別グループ扱いにして、別会計で軽減税率を適用します!」
という消費者目線に立った売り文句が書かれるようになるかもしれません。

いずれにしても、飲食店に創意工夫が求められる、軽減税率は素晴らしい制度ですね!!

生鮮食料品は軽減税率の対象なのか?

生鮮食料品が軽減税率の対象になるとしても、一粒1,000円の高級巨大イチゴは、果たして生活必需品でしょうか?
こういう話になってくると、例えば、サイズや重さで同じ種類の食料品でも税率を変えることが考えられますよね。

でも大丈夫。軽減税率の対象にするために、
「甘さそのままでサイズを小さくした高級イチゴ」
「小さい高級マスクメロン」
が品種改良で作られることになるでしょう。がんばれ、生産農家!

お酒は贅沢品?

もし、お酒は贅沢品で標準税率だよね、ということになったら、スーパーの棚から缶チューハイが消えることになると私は予想します。

その代わりに、「チューハイにすると美味しいよ」というジュースと、その缶にプチッと注入すると缶チューハイに早変わりする、ちょうどアイスコーヒーに入れるガムシロップのようなアルコールが別売りされることでしょう。もしかしたら、ビールに似た飲料もそうやって作れるようになるかもしれません。イノベーションですね!

もし、ティッシュペーパーは贅沢品、トイレットペーパーが生活必需品になったら

もちろん、「鼻をかんでもドロドロになりにくいトイレットペーパー」が開発されるでしょう。
また、ティッシュペーパーカバーのような感じの、リビングにマッチするデザインのトイレットペーパーカバーが作られて、一般家庭の食卓には、ティッシュペーパーとして使える、トイレットペーパーが置かれるようになるでしょう。イノベーションですね!

カー用品は贅沢品?

都内では車がなくても生活できますが、地方では買い物するにも車がないとやってられません。これはもう、タイヤなどのカー用品についても、
「23区内は標準税率、郊外の店は軽減税率」
などとするしかありませんね。

そうなったら、タイヤの交換のために郊外に行く都内の人も増えて、その結果その地方での消費も増えて、経済効果ですね!

新聞は生活必需品?

新聞は軽減税率の対象にすべき、という声があるようですが、スポーツ新聞は対象にすべきなんでしょうか?

うーん、そうすると、やっぱりどこかで線引きが必要になりますよね。でも、線引きの仕方によっては、
「読売、産経、聖教新聞だけが軽減税率の対象。朝日は対象外」
とかなりかねませんね。おお、怖っ!!

本は?漫画は?

仮に、書籍は軽減税率の対象となったらどうでしょう。ええ、活字は文化です。

漫画なんてケシカランという人達は、漫画だけ対象から外すかもしれません。

でも、漫画とそうでない本の違いってなんでしょう?普通の本にも挿絵はありますよね?絵本は軽減税率の対象外になってしまうのでしょうか?

ここでよく考えます。漫画と、挿絵の入った小説との違いは???

そうだ!!吹き出しがあるかないかです!!

その結果、軽減税率の対象になるように、吹き出しをなくして絵の中に直接セリフを書く「コレハ漫画デハナイ」が販売されるようになることでしょう。Yes, クールジャパン!!

IT投資が増える!!

IT業界の景気が良くなるのはうれしいですね。

消費税率が上がるだけではない、極めて複雑な消費税が導入されれば、既存のシステムにちょっと手を入れるだけでは済まず、多くの企業で大規模なシステム改修を迫られることになります。

当然、そのシステム開発にかかったお金は販売価格に転嫁されるのですが、軽減税率と相殺されるから問題なしですね!

システムトラブルが増える!!

設定ミス、あるいはシステムの不具合で、軽減税率の適用ミスなんて、日常的に起こるようになるでしょう。

「2018年2月から5月までの間に○○を購入された方に軽減税率を適用しておりませんでした。レシートをお持ちの方に返金します。まことに申し訳ございません」

などという案内が頻発するようになります。こういう情報はしっかり追いかけて、ちゃんと返金してもらうようにしましょう。

軽減税率は私たちの暮らしを変える!

導入が楽しみですね!

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