猫とロボットを重ねるとドラえもんになるやつを、動画に応用しました。
Nスタで紹介されました。
猫とロボットの絵を重ねるとドラえもんになるやつの応用で、スマホの動画が別の動画に変わります。
Nスタで紹介されました。https://t.co/qHjBHS36Rm pic.twitter.com/lSPXp3DCw2— Yusuke Ochiai (@taro_x) September 15, 2016
スマホに表示しているこの動画は、静止画をたくさん集めてコマ送りにしたものです。
1枚ずつは、このような画像になっています。
こちらに、以下のようなフィルターを重ねます。
そうすると、フィルターの透けている部分だけが見えて、残りの部分が隠されるので、別の絵が現れたように見えます。
このようなコマを300枚くらい用意してつなげれば完成です。
アプリに応用?
原理は、神奈川工科大学の白井先生の「ExPixel」に近いとも言えます。
ガンマ補正を考慮した補色で打ち消すことにより、重ねた後に出てくる絵が重ねる前の絵の中で目立たないようにしているところなどは同じです。
ExPixelと比べると、画像も粗いし、ぴったり重ねるのも難しいし、原理が分かりやすいだけの劣化版に見えますが、こちらの面白いところは、フィルターが何種類も作れるところです。
つまり、このフィルターが、隠れた絵を浮かび上がらせる「鍵」になっており、別の「鍵」も何種類でも作れる、ということになります。
右端に鍵マークを付けているのはそういう意図です。
例えば、
この同じ鍵で解読できる動画を何種類も作ることもできるし、
この鍵では解読できない、別の鍵が必要な動画も作ることができるのです。
今回の例では、右から左に流れる文字の動画を、マリオのアニメーションに変化させましたが、
メッセージを別のメッセージに変化させるような動画を作れば、
「鍵」となるフィルターを持っている人同士にしか分からない暗号文を送ることができます。
スマホを使っているのに、パスワードではなく、敢えて物理的な「鍵」を使った暗号化でメッセージを送る、というのがちょっと面白いですね。
まあ、恐らくその筋の人が1コマずつ解析すれば、フィルターがなくても解読できると思うので、本気の暗号というよりはお遊びのものになりますが。
重ねる絵シリーズはこれで終了?
ずらすと別の絵になる2枚のシートから始まって、
2枚の絵を重ねると別の絵になるもの、
ずらすと6種類の絵に変わるもの、
2枚の絵をかさねるもののカラーバージョン、
シートを重ねると別の絵に変わるもののフルカラーバージョン、
そして、
動画が別の動画になるもの、
ができたので、
最初に思いついたものは大体作ってしまいました。
さて、次はどうしようか・・・。