猫とロボットを重ねるとドラえもんになる絵が大反響だったので、これを応用してカラーにしたものを作りました。
TBSで2016年6月21日夕方に放送されたNスタと、6月22日朝のあさチャンで紹介されました。
猫とロボットでドラえもんになるやつのフルカラーバージョンで、ゴッホの自画像がひまわりになります。
紙にOHPフィルムを重ねるだけ。CGじゃないですよ。#あさチャン pic.twitter.com/UfPVB7Uje6
— Yusuke Ochiai (@taro_x) June 21, 2016
重ねる前の絵はゴッホにしか見えないし、ひまわりの絵が隠されているようには全く見えません。
なかなかよくできたな、と満足しているのですが、テレビで紹介されているのを見ると、本当に一瞬で全く別の絵に変わってしまうので、不思議さを通り越してもうなんだかよくわからないですね。
猫とロボットの絵の方が、白黒で単純だった分、分かりやすかったかも。
何が起こったの?
ゴッホの自画像に見えた絵は、拡大するとこのようになっています。
離れて見るとゴッホですが、拡大すると別の色が見えます。
ここに、以下のフィルムを重ねます。
黒い部分は後ろの絵を覆い隠します。
白い部分は透明なので、後ろの絵がそのまま見えます。
重ねるとこうなります。
「本当にこうなるの?」と思った方は、実際に2つの画像をダウンロードして重ねてみてください。
Windowsの場合、ペイントでゴッホの画像とフィルターの画像を開いて、フィルターの画像をコピーしてゴッホの画像の上に貼り付けると確認できます。
貼り付ける際に、「透明の選択」で、白い部分を透明にすることができます。
浮かび上がってきたひまわりの絵を踏まえてゴッホの自画像をもう一度見ると、ひまわりの中心部分の茶色っぽいところが、ノイズとして目立っていることがわかるでしょう。
遠くから見るとひまわりの絵が目立たないようにしていますが、完全に隠せているわけではありません。
どうやってひまわりの絵を隠しているの?
ひまわりの絵をゴッホの絵の上にそのまま散らすだけだと、ひまわりの絵が目立ってしまいます。
そこで、ひまわりの絵だけでなく、ひまわりの絵の補色も一緒に置くことによって、遠目には打ち消しあってひまわりの絵が見えないようになっているのです。
ただし、補色と言っても、ただの補色だとノイズが目立ってしまうので、ディスプレイやプリンターのガンマ値を考慮して、補正を行っています。
原理としては、神奈川工科大学の白井先生がやっている、裸眼とメガネで全く別の映像を表示させるテレビに近いところがあります。
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/646850.html
フルカラーの絵ができたということは次は・・・?
これを応用してさらに発展させたものが、多分来週か再来週くらいにNスタで放送されると思います。
夕方4時45分からのコーナーなので、日中仕事している人には厳しい時間ですが、タイミングが合えば是非御覧ください。
ただ、いつ放送されるかは私も知りません。
重要度の高いニュースが続くと、放送日が後ろにずれ込んでいくそうです。